「昼寝」が業務を効率化する理由を、脳の仕組みを元にわかりやすく解説します!

健康管理

仕事中にとても眠くなり、集中しなければいけないのに、眠気でそれどころでは無いという経験は、
みなさんもあるのではないでしょうか?

眠気とは脳の中で何が起こっているのか、なぜ昼寝が効果的なのかシェアする事で、
みなさんの生活のお役に立てればと思っております。

ポイント
  • 日本でも注目されてきている昼寝
  • 眠くなる脳の仕組み
  • コーヒーでは眠気の原因は解決しない。
  • まとめ

日本でも注目されてきている昼寝

日本人は、世界の中でも、平均睡眠時間が少ないといわれています。
下記の厚生労働省のデータでは、20代から~40代になるにつれて徐々に睡眠時間が少なくなっていく傾向にあり、
睡眠を妨げる要因で具体的に特定できているものとしては、仕事が一番多い。
働き盛りな人ほど寝る暇がないということですね。

 

 

 

 

出典:平成 27 年 国民健康・栄養調査結果の概要(厚生労働省)
URL:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou.pdf

 

昼寝できればいいのですが、日本の文化として、昼休憩中であっても机に突っ伏して寝るのは、、、。
というも人も多いかもしれません。

ですが、ここ最近、日本の企業で昼寝を導入している企業が増えてきているんです。
また、厚生労働省から出ている「健康づくりのための睡眠指針2014」というレポートで
下記のように昼寝が勧められています。

出展:「健康づくりのための睡眠指針2014」(厚生労働省)

URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf

毎日十分な睡眠をとることが基本ではあるが、仕事や生活上の都合で、夜間に必要な
睡眠時間を確保できなかった場合には、昼間の仮眠が、その後の覚醒レベルを上げ作業能率の
改善を図ることに役立つ可能性がある。

ただし、必要以上に長く寝すぎると目覚めの悪さ(睡眠慣性)が生じるため、
30 分以内の仮眠が望ましいことが示されている。
夜勤中の短時間の仮眠は、眠気の防止や作業能率の改善に有効であることが示されている。
ただし、夜間の仮眠直後は強い目覚めの悪さ(睡眠慣性)が生じやすいため、
しばらくは作業を開始しないなどの注意が必要である。

アメリカではGoogle、ナイキなどの超一流企業も昼寝を導入しているようで、世界的にも昼寝は良いとされています。

なぜ眠くなるのか

最近の研究で、眠気は脳の中で分泌されるアデノシンという物質が原因の1つであることがわかっています。

アデノシンは私達が行動している時に徐々に脳に蓄積していき、眠ると減るという性質があるようです。
私達が行動するためのエネルギーを生み出す時に、アデノシン三リン酸(ATP)という物質が使われるのですが、その時にアデノシンも一緒に生成されるようで、体を使う物質と休ませる物質が同時に出るようになっているんです。人間は、体を動かすのと同時に、疲労を回復するために体を休めるための物質が一緒に出るように出来ているんです。

体を休ませる方の物質であるアデノシンの役割は、脳を覚醒させるヒスタミンという物質を抑制する働きがあります。
そのため、行動してアデノシンが増えてくると、脳が覚醒しなくなり眠気が起きるのです。

コーヒーでは眠気の原因は解決しない。

先程、アデノシンは、眠ると減るという性質があると説明しました。
では、なぜコーヒーを飲むと目がさめるのでしょうか?

昔は、カフェインが眠気を覚ますメカニズムについて、あまり分かっていなかったのですが、最近では、カフェインがアデノシンによってヒスタミンの作用が抑えられる最初のステップをブロックしているということが分かってきました。
脳を覚醒させる物質を抑える力を弱めることで眠気が覚めたと感じるということですね。

アデノシンの性質とコーヒーの効果でおわかり頂けたように、眠気を根本から改善するためには睡眠によってアデノシンを減らす必要があります。

10分~20分の昼寝によってアデノシンを減らすことができますので、眠気で仕事に影響が出そうな時は、休憩中に昼寝をする時間を取ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

眠気の仕組みを知る事で、昼寝の有効性を感じていただけたでしょうか?
昼の時間に10〜20分寝るだけで、そのあとの数時間の仕事の効率が上がると考えると、とても価値のあるソリューションだと私は思います。

人目が気になるのであれば、カフェなどで軽く食事を済ませた後に、少しだけ仮眠をするのもありです。

昼寝を、みなさんの生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。